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毛利隆雄 マティーニ・イズム [酒資料本 和書・雑誌他]

MARTINI-ISM マティーニ・イズム
作者: 毛利 隆雄出版社/メーカー: たる出版
発売日: 2007/07/25  メディア: 単行本

「バーテンダーという仕事を選ぶのじゃない。バーテンダーという生き方を選ぶのだ。」と以前
読んだ本に書いてあった。
毛利氏のこの本を読んでいると、紛れもなく氏はバーテンダーという人生を選択して今現在の
境地まで達してこられたのだろうことが伝わってくる。
当代バーテンダーの中でも毛利氏は上田和男氏と並び格上の存在である。
上田氏は「コーラルスタイル」毛利氏は言わずと知れた「100回ステア」で独自のスタイルを
確立し、仕事の内容そのものも他のバーテンダーの追随を許さない。
もちろんカクテルコンペで優勝したりする優れたバーテンダーは数多くいる。が、
「技術が他の凡庸なバーテンダーに比べてみると高い」だけであって、ただそれだけで
終わってしまっている。私が好きな音楽に置き換えてみると、
「テクニックはあるが売れないミュージシャン」のようなもので、独自の奏法やスタイルを確立し、
維持し、尚も更なる高みを目指しかつ聴衆に受け入れられる音楽を生み出すものが
稀有な存在であるのと同じように、両氏のバーテンダーとしての存在はもはや生きた伝説であるとさえ言ってもいいだろう。
バーテンダーとして高みを目指す者ならば、読めば必ず得るものがある。また、迷っている者や
「かっこいいから」バーテンダーを選んだ中身のない者にも道標や教訓となるだろう。
山崎達郎、故・今井清、古川緑郎、稲田春夫、といった方々も同様の本を出版されているので
それぞれ読んで損は無い。

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コメント 2

椰子汁西米露

更新待ってました!

“仕事ではなく、生き方を選ぶ”
いい言葉ですね。

私もそういう生き方を選択したつもりですが、目先のことにすぐ、とらわれています・・・

他の本の紹介もお願いしますね。
by 椰子汁西米露 (2007-08-22 02:17) 

shin

おお、久々に更新されていますね。

私のような素人にとっても、カクテルとバーに興味のある者としては
一読しておきたい一冊ですね。一人の客としても、趣味人としても、
人間としても。
by shin (2007-09-27 01:19) 

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