若松誠志 カクテルベストセレクション250 [レシピ本 和書]
- 作者: 若松 誠志
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2001/02
- メディア: 単行本
- このブログを書くようになって初めて気づいたのだが、HBA系の人が書いた本には
ほぼ「カクテルのTPO、テイスト、度数、カクテルのグラスの販売元」というスタイルで
情報が掲載され、テンプレート化しているようで、この本も御多分に漏れず
そのスタイルを踏襲している。思うに、もしかしたら度数やテイスト、TPOなどは
HBAの独自のデータベースがあって本を出版するときにはそこから自由に
転載できるというシステムが出来上がっているのかもしれない。
これならば誰が出版しても情報の統一が図れるし、何より手間がかからず楽である。
グラスの販売元表記については当然広告料が入っているだろう。
NBA系の本にはなぜこれが無いのかと考えるに、街場のバーテンダー団体と
ホテルという対比、つまり経営基盤の信用度といった所が大であるに違いない。
それに街場ではクリスタルのグラスを使える所などそう多くは無いから
「普段使っていないのに本を出すときだけ使って広告料を下さいとはふてえやろうだ」
といわれてしまいかねないだろう。さて本の内容についてだが、
若松氏はデータに関心がある方なので、オリジナルについても創作者、年度、
場所などについての解説も記述がなされている。
かつ、各カクテルにはわりと丁寧な解説がつき初心者にもおおいにお勧め出来る本。
なにより、250という少な目のレシピ数でありながら本のページ数は270もある。
1ページ2レシピとしたら本の半分はレシピ以外のテキストだということが
お分かりいただけると思うが、その通りかなり親切丁寧な写真入のコラムや技術解説、
酒知識などが並ぶ。初心者が1冊目に選ぶのに最もふさわしいといえる本だと思う。
この記事を書くために見直してみて初めて気が付いた。良書。
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