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なしき ひろし バーテンダーズ・ポケット・バイブル [レシピ本 和書]

バーテンダーズ・ポケット・バイブル

  • 作者: なしき ひろし
  • 出版社/メーカー: 飛鳥出版
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 文庫
 
自称「酒学士」w
内容は他の本からの丸パクリ。とくにムックのカクテルカタログ(現カクテルメニューシリーズ)
からの引用が目立ち3000種のカクテルを掲載している割にはレシピの参考文献は19冊と
少なく感じる。カテゴリは各種基種別の他、コンペ優勝作、オリジナルカクテル
(なしき氏以外も多数。例えば上田和男、木原均など纏めて掲載)、シャンパン使用カクテル、
お勧めカクテル等とフィズやパンチなどのタイプ別で別けてある。
結果当然のことながら同じカクテルのレシピがあっちにもこっちにもという状況。
実践的に使えるよう、本のサイズはコンパクトで狭い紙面に掲載数を多くしようと独自の略号
(CG=カクテルグラス・LP=レモンピールといった具合)を使用しレシピ以外の
無駄な情報を極力排除したその手法は評価できるが、紙質が悪く耐久度が高いとは思えない。
スペース的に考えるとアルコール度数と辛甘の表示くらいは出来たはずで
その辺で他の本からの丸写しではない独自性を出すべきであったのではないだろうか。
巻末にモルトのテイスティングノートも記載されているがこれもマイケルの本からの丸写し。
正直読んでると気持ちが萎える。装丁と内容はプロ向けを意識しているようだが、
果たしてプロがこの本を必要とするかは甚だ疑問。
ここにパクられているような本は大体持っているはずだからである。
コンパクトに纏まっていてその点で利便性があるようにも思えるが、先に述べたように
紙質が悪く耐久性が無いので頻繁な使用に耐えないだろう。
かといってアマチュア向けではないことは独自の略号を使っていることで明らかである。
なんとも中途半端で完成度の低い本。著者のなしき氏も他の本の後書きで
「バーテンダーはアル中になるまで飲め。下戸のやつはバーテンダーを辞めろ」などと
当然のようにのたまう人物である。こういうことを平然と言ってのける人物が
バーテンダーとしてまともといえるのかとは思わないだろうか。
アル中になっているバーテンダーがきちんとした仕事を出来るのかと客や
店のスタッフが考えないはずは無く、そういう事に気が付かない人間が何か出来るはずもない。
本にもそういうところが現れているのではと感じずにはいられない。お粗末な話である。
購入は自己判断で。私はお勧めしない。

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