永岡正光 カクテルリキュールテクニック [レシピ本 和書]
- 作者: 永岡 正光
- 出版社/メーカー: 柴田書店
- 発売日: 2004/06
- メディア: 単行本
多数のカクテルコンペで優秀な成績を収めている「カクテルの街、宇都宮」出身の
著者が贈る本。自身も多数の入賞暦を持っている。表題の通りリキュールを前面に押し出し、
内容もまずリキュール壜の写真とそのテイスト、歴史、製造法などの簡易的な解説と度数、
エキス分、製造元、輸入元などの情報を表示。
その後そのリキュールを使用したカクテルの写真、レシピ、解説等を1ページに一つずつ紹介。
全108種と数はちょっと少ない。本も装丁的には問題ないがハードカバーで紙が厚めなので
いささか扱い辛い。レシピ数3倍くらいのソフトカバーでの改訂を強く望みたい所である。
どちらかというと素人向けの本
聖美堂出版 編 カクテル大事典800 [レシピ本 和書]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2003/09
- メディア: 単行本
柴田書店と並ぶ良質な料理関連本を出版している聖美堂の監修。
ベースの基酒別にカテゴリ別けし、コンペの優勝作は年度と創作者を表記、
カクテル各々にはテイスト、TPO,度数、季節を表示。巻末索引は五十音、技法、
アルコール度数を5度区切りで0~36度以上まで8段階別けの3種類で表示。本の冒頭部分には
全カクテルの縮小写真を1ページにつき54づつ掲載している。これはおそらく色別の確認を
視覚的に行えるように一覧にしたかったということだろう。
掲載カクテルと内容については特筆すべき点はないが、情報は纏まっているので
最近カクテルに興味が出てきた人や経験の浅いバーテンダーにはお勧めする。
ベースの基酒別にカテゴリ別けし、コンペの優勝作は年度と創作者を表記、
カクテル各々にはテイスト、TPO,度数、季節を表示。巻末索引は五十音、技法、
アルコール度数を5度区切りで0~36度以上まで8段階別けの3種類で表示。本の冒頭部分には
全カクテルの縮小写真を1ページにつき54づつ掲載している。これはおそらく色別の確認を
視覚的に行えるように一覧にしたかったということだろう。
掲載カクテルと内容については特筆すべき点はないが、情報は纏まっているので
最近カクテルに興味が出てきた人や経験の浅いバーテンダーにはお勧めする。
渡辺一也 決定版 リキュール&カクテル大事典 [レシピ本 和書]
- 作者: 渡辺 一也
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2004/06
- メディア: 単行本
果実系、薬草系、種子系、特殊系の4つのカテゴリの中でそれぞれ主要なリキュールを
紹介しながらそのリキュールを使用したカクテルレシピを掲載。
リキュール各々の説明には度数、エキス分、壜の容量、製造、販売、輸入元、価格と
ストレートのリキュールをグラスに注ぎその色をわかるようにしてある。
それから当該品と相性の良いアルコール、相性の良い副材料、
カクテル以外の使い方(料理やお菓子)が一言コメントで付いている。
レシピ部にはカクテルのアルコール度数とTPO、基酒、ショートかロングかを
写真と共に表示、ほぼ全てグラスを変えているが、そのグラスの製造販売元を併記し
グラスカタログの要素も持たせてある。巻末索引は五十音順のみ。
オリジナルも結構掲載されているが、それにまつわる情報は皆無。
渡辺氏は他の書籍でもオリジナルについての扱いは同様で、どうやらその辺の
資料的価値などには興味が無いようだ。残念だが、しょうがない。
紹介しながらそのリキュールを使用したカクテルレシピを掲載。
リキュール各々の説明には度数、エキス分、壜の容量、製造、販売、輸入元、価格と
ストレートのリキュールをグラスに注ぎその色をわかるようにしてある。
それから当該品と相性の良いアルコール、相性の良い副材料、
カクテル以外の使い方(料理やお菓子)が一言コメントで付いている。
レシピ部にはカクテルのアルコール度数とTPO、基酒、ショートかロングかを
写真と共に表示、ほぼ全てグラスを変えているが、そのグラスの製造販売元を併記し
グラスカタログの要素も持たせてある。巻末索引は五十音順のみ。
オリジナルも結構掲載されているが、それにまつわる情報は皆無。
渡辺氏は他の書籍でもオリジナルについての扱いは同様で、どうやらその辺の
資料的価値などには興味が無いようだ。残念だが、しょうがない。
古田土雅行 カクテルカラーセレクション ハンドブック [レシピ本 和書]
- 作者: 古田土 雅行
- 出版社/メーカー: 池田書店
- 発売日: 1997/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
全100種、レッド、パープル、ピンク、オレンジ、ブラウン、イエロー、グリーン、ブルー、
ホワイト、透明とブラック、の10カテゴリで紹介。テイストをDry~Sweetまで5段階で表記、
度数を3段階、タイプをShort,Longの2種で表示。いかんせん掲載数が少なすぎる。
ページ構成も見辛い。写真を大きく取ろうとするあまりに、テキストの改行がめちゃくちゃで、
ものすごくストレスがたまる。古田土氏のオリジナルが幾つか掲載されているが、
それに興味の無い人には全くお勧めできない。
コンペでは優秀な成績を収めているし、NBAでの地位も確たるものがある氏が
この本以外レシピ本を出版して居ないという事はこの本がいかに不人気であったかを
物語っているのではないだろうか。
着眼点は良かったが商業的にも、内容的にも失敗だ。
現在は稲氏が同様の本を出しているのでレシピ本コレクター以外はこの本を
入手する必要は無い。
ホワイト、透明とブラック、の10カテゴリで紹介。テイストをDry~Sweetまで5段階で表記、
度数を3段階、タイプをShort,Longの2種で表示。いかんせん掲載数が少なすぎる。
ページ構成も見辛い。写真を大きく取ろうとするあまりに、テキストの改行がめちゃくちゃで、
ものすごくストレスがたまる。古田土氏のオリジナルが幾つか掲載されているが、
それに興味の無い人には全くお勧めできない。
コンペでは優秀な成績を収めているし、NBAでの地位も確たるものがある氏が
この本以外レシピ本を出版して居ないという事はこの本がいかに不人気であったかを
物語っているのではないだろうか。
着眼点は良かったが商業的にも、内容的にも失敗だ。
現在は稲氏が同様の本を出しているのでレシピ本コレクター以外はこの本を
入手する必要は無い。
永岡正光 他 マイ・スタンダード・カクテル [レシピ本 和書]
- 作者: 田中 利明, 内田 行洋, 永岡 正光
- 出版社/メーカー: 柴田書店
- 発売日: 2003/03
- メディア: 単行本
田中利明氏、内田行洋氏、永岡正光氏の3人がオリジナルも含め
各々40程度のカクテルレシピをなぜそういう手段(作り方、選んだ酒)をとったか
という自身のこだわりと共に紹介。
重要なカクテル(マティーニ、ダイキリ、サイドカー等)は3人がそれぞれ独自の解釈で作り、
その違いを見比べられるようになっている。素人にとってはどうでもいいことだろうが、
プロにはとてもためになる内容。プロならばレシピ内容を検証し独自の解釈で
カクテルを製作するということは「常に当然のことのように」行っているはずではあるが、
若いバーテンダー(まだカウンターの中に入れない人)などにはかなり勉強になるだろう。
啓蒙されるのではないだろうか。
良きバーテンダーを生む為の重要な書籍。完全にプロ向けと思う。
各々40程度のカクテルレシピをなぜそういう手段(作り方、選んだ酒)をとったか
という自身のこだわりと共に紹介。
重要なカクテル(マティーニ、ダイキリ、サイドカー等)は3人がそれぞれ独自の解釈で作り、
その違いを見比べられるようになっている。素人にとってはどうでもいいことだろうが、
プロにはとてもためになる内容。プロならばレシピ内容を検証し独自の解釈で
カクテルを製作するということは「常に当然のことのように」行っているはずではあるが、
若いバーテンダー(まだカウンターの中に入れない人)などにはかなり勉強になるだろう。
啓蒙されるのではないだろうか。
良きバーテンダーを生む為の重要な書籍。完全にプロ向けと思う。
福西英三 カクテルズ [レシピ本 和書]
カクテルズ
- 作者: 福西 英三
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 1994/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
前半カラーページ半分、後半単色ページ半分、カラーページ部分は1ページ1レシピ、
写真を用いレシピと300文字程度の解説と当該カクテルのバリエーション
(例えばゴッドファーザーならゴッドマザーとフレンチコネクションといった感じで)紹介。
単色ページは見開きで右ページにカクテルのイラストとレシピ、
左ページに800文字程度の解説。
後はカクテル用語解説が五十音順で資料となっているが、これが面白い。
一番最初は「あっ」でその解説は「バーテンダーがレシピを間違えたときに、
思わず喉から洩らす良心の叫び」となっている。
レシピ部分に特に珍しいカクテルが掲載されているわけではないので、無理に入手する
必要も無いが解説の情報量は十分で、読むには面白い本。
どちらかというとレシピ本というよりは薀蓄本といった所か。
写真を用いレシピと300文字程度の解説と当該カクテルのバリエーション
(例えばゴッドファーザーならゴッドマザーとフレンチコネクションといった感じで)紹介。
単色ページは見開きで右ページにカクテルのイラストとレシピ、
左ページに800文字程度の解説。
後はカクテル用語解説が五十音順で資料となっているが、これが面白い。
一番最初は「あっ」でその解説は「バーテンダーがレシピを間違えたときに、
思わず喉から洩らす良心の叫び」となっている。
レシピ部分に特に珍しいカクテルが掲載されているわけではないので、無理に入手する
必要も無いが解説の情報量は十分で、読むには面白い本。
どちらかというとレシピ本というよりは薀蓄本といった所か。
なしき ひろし バーテンダーズ・ポケット・バイブル [レシピ本 和書]
- 作者: なしき ひろし
- 出版社/メーカー: 飛鳥出版
- 発売日: 2002/04
- メディア: 文庫
自称「酒学士」w
内容は他の本からの丸パクリ。とくにムックのカクテルカタログ(現カクテルメニューシリーズ)
からの引用が目立ち3000種のカクテルを掲載している割にはレシピの参考文献は19冊と
少なく感じる。カテゴリは各種基種別の他、コンペ優勝作、オリジナルカクテル
(なしき氏以外も多数。例えば上田和男、木原均など纏めて掲載)、シャンパン使用カクテル、
お勧めカクテル等とフィズやパンチなどのタイプ別で別けてある。
結果当然のことながら同じカクテルのレシピがあっちにもこっちにもという状況。
実践的に使えるよう、本のサイズはコンパクトで狭い紙面に掲載数を多くしようと独自の略号
(CG=カクテルグラス・LP=レモンピールといった具合)を使用しレシピ以外の
無駄な情報を極力排除したその手法は評価できるが、紙質が悪く耐久度が高いとは思えない。
スペース的に考えるとアルコール度数と辛甘の表示くらいは出来たはずで
その辺で他の本からの丸写しではない独自性を出すべきであったのではないだろうか。
巻末にモルトのテイスティングノートも記載されているがこれもマイケルの本からの丸写し。
正直読んでると気持ちが萎える。装丁と内容はプロ向けを意識しているようだが、
果たしてプロがこの本を必要とするかは甚だ疑問。
ここにパクられているような本は大体持っているはずだからである。
コンパクトに纏まっていてその点で利便性があるようにも思えるが、先に述べたように
紙質が悪く耐久性が無いので頻繁な使用に耐えないだろう。
かといってアマチュア向けではないことは独自の略号を使っていることで明らかである。
なんとも中途半端で完成度の低い本。著者のなしき氏も他の本の後書きで
「バーテンダーはアル中になるまで飲め。下戸のやつはバーテンダーを辞めろ」などと
当然のようにのたまう人物である。こういうことを平然と言ってのける人物が
バーテンダーとしてまともといえるのかとは思わないだろうか。
アル中になっているバーテンダーがきちんとした仕事を出来るのかと客や
店のスタッフが考えないはずは無く、そういう事に気が付かない人間が何か出来るはずもない。
本にもそういうところが現れているのではと感じずにはいられない。お粗末な話である。
購入は自己判断で。私はお勧めしない。
内容は他の本からの丸パクリ。とくにムックのカクテルカタログ(現カクテルメニューシリーズ)
からの引用が目立ち3000種のカクテルを掲載している割にはレシピの参考文献は19冊と
少なく感じる。カテゴリは各種基種別の他、コンペ優勝作、オリジナルカクテル
(なしき氏以外も多数。例えば上田和男、木原均など纏めて掲載)、シャンパン使用カクテル、
お勧めカクテル等とフィズやパンチなどのタイプ別で別けてある。
結果当然のことながら同じカクテルのレシピがあっちにもこっちにもという状況。
実践的に使えるよう、本のサイズはコンパクトで狭い紙面に掲載数を多くしようと独自の略号
(CG=カクテルグラス・LP=レモンピールといった具合)を使用しレシピ以外の
無駄な情報を極力排除したその手法は評価できるが、紙質が悪く耐久度が高いとは思えない。
スペース的に考えるとアルコール度数と辛甘の表示くらいは出来たはずで
その辺で他の本からの丸写しではない独自性を出すべきであったのではないだろうか。
巻末にモルトのテイスティングノートも記載されているがこれもマイケルの本からの丸写し。
正直読んでると気持ちが萎える。装丁と内容はプロ向けを意識しているようだが、
果たしてプロがこの本を必要とするかは甚だ疑問。
ここにパクられているような本は大体持っているはずだからである。
コンパクトに纏まっていてその点で利便性があるようにも思えるが、先に述べたように
紙質が悪く耐久性が無いので頻繁な使用に耐えないだろう。
かといってアマチュア向けではないことは独自の略号を使っていることで明らかである。
なんとも中途半端で完成度の低い本。著者のなしき氏も他の本の後書きで
「バーテンダーはアル中になるまで飲め。下戸のやつはバーテンダーを辞めろ」などと
当然のようにのたまう人物である。こういうことを平然と言ってのける人物が
バーテンダーとしてまともといえるのかとは思わないだろうか。
アル中になっているバーテンダーがきちんとした仕事を出来るのかと客や
店のスタッフが考えないはずは無く、そういう事に気が付かない人間が何か出来るはずもない。
本にもそういうところが現れているのではと感じずにはいられない。お粗末な話である。
購入は自己判断で。私はお勧めしない。
北村聡 カクテル for 2 [レシピ本 和書]
カクテル for 2―初めてでもおいしくできる最新流行118レシピ
- 作者: 北村 聡
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 2000/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
様々なカクテルコンペで優秀な成績を収めている「BAR洋酒博物館」の北村氏のオリジナルと
スタンダードで構成され、全118種のカクテルのうち半分以上がオリジナルとなっている。
あとは技術解説とカクテルに合うカンタンおつまみ4品のレシピが紹介され、
カクテルは大き目の写真とレシピのほか、アルコールの強さを5段階で表示し、
テイストも一つづつ「甘苦い」「酸味のあるぴりっとした辛口」などと
詳細な説明がなされている。
スタンダードで構成され、全118種のカクテルのうち半分以上がオリジナルとなっている。
あとは技術解説とカクテルに合うカンタンおつまみ4品のレシピが紹介され、
カクテルは大き目の写真とレシピのほか、アルコールの強さを5段階で表示し、
テイストも一つづつ「甘苦い」「酸味のあるぴりっとした辛口」などと
詳細な説明がなされている。
稲保幸 色でひけるカクテル [レシピ本 和書]
- 作者: 稲 保幸
- 出版社/メーカー: 大泉書店
- 発売日: 2003/12
- メディア: 単行本
222種のカクテルを色別にカテゴリ分けした便利な本。
索引などで同様のカテゴリを設けている本はたまに見かけるが、メインの並べ順として
採用しているのは珍しい(私の知る限りでは他に一冊しかない)。
red,pink,orange,green,blue,purple,brown,gold,white,clear各色のカテゴリに分け、
アルコール度数、飲み時のTPOとテイストを3段階に分け表示。
私の場合、現役で仕事していたころはお任せで何か作ってというオーダーの時、
初見のお客さんの場合データが無いのでとりあえず女性の場合は身に着けている物の
色に合わせることが多かった。これが大変喜ばれる。現役の方々にお勧めの一冊。
それにしても稲氏の仕事は至れり尽くせりである。
巻末の著者紹介の所に稲氏の現住所が記載されていた。
個人情報保護が叫ばれる昨今大変珍しいことであるが、近いうちに
ファンレターでも出してみようと思う。
索引などで同様のカテゴリを設けている本はたまに見かけるが、メインの並べ順として
採用しているのは珍しい(私の知る限りでは他に一冊しかない)。
red,pink,orange,green,blue,purple,brown,gold,white,clear各色のカテゴリに分け、
アルコール度数、飲み時のTPOとテイストを3段階に分け表示。
私の場合、現役で仕事していたころはお任せで何か作ってというオーダーの時、
初見のお客さんの場合データが無いのでとりあえず女性の場合は身に着けている物の
色に合わせることが多かった。これが大変喜ばれる。現役の方々にお勧めの一冊。
それにしても稲氏の仕事は至れり尽くせりである。
巻末の著者紹介の所に稲氏の現住所が記載されていた。
個人情報保護が叫ばれる昨今大変珍しいことであるが、近いうちに
ファンレターでも出してみようと思う。
深沢保 映画じかけのカクテル [レシピ本 和書]
- 作者: 深沢 保
- 出版社/メーカー: 同文書院
- 発売日: 1998/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
著者はけして有名人ではない。コンペで優秀な成績を収めたわけでも、酒関連のライターでも、
レシピ研究家でもない。だが本の内容としてはオリジナリティ満点だ。
発想点は平凡かもしれないけれども、この本には映画への思い入れや愛があるし、
それを自分のフィールドで表現したいという意欲が感じられる。
古典と呼ばれる映画、60年代から90年代までの5つのカテゴリにわけ、
各年代で著者が選んだ映画を解説し、その作品からイメージしたオリジナルカクテルのレシピと
写真を1ページに一つずつ紹介してある。カクテル好きには音楽や映画好きが多い。
映画の紹介の本として読んでも結構面白い。よく考えられた本だと思う。
レシピ本としてはけして評価の対象とならないが、個人的にはお勧めの本である。
しかし、この本に掲載されているカクテルをふらりと飲みに行ったお店でオーダーするような
愚行はくれぐれも犯さないようにお願いしたい。
レシピ研究家でもない。だが本の内容としてはオリジナリティ満点だ。
発想点は平凡かもしれないけれども、この本には映画への思い入れや愛があるし、
それを自分のフィールドで表現したいという意欲が感じられる。
古典と呼ばれる映画、60年代から90年代までの5つのカテゴリにわけ、
各年代で著者が選んだ映画を解説し、その作品からイメージしたオリジナルカクテルのレシピと
写真を1ページに一つずつ紹介してある。カクテル好きには音楽や映画好きが多い。
映画の紹介の本として読んでも結構面白い。よく考えられた本だと思う。
レシピ本としてはけして評価の対象とならないが、個人的にはお勧めの本である。
しかし、この本に掲載されているカクテルをふらりと飲みに行ったお店でオーダーするような
愚行はくれぐれも犯さないようにお願いしたい。