稲保幸 スタンダード・カクテル・ブック927―付録マティーニ・カクテル徹底研究821 [レシピ本 和書]
スタンダード・カクテル・ブック927―付録マティーニ・カクテル徹底研究821
- 作者: 稲 保幸
- 出版社/メーカー: しゅるい研究社
- 発売日: 2004/07
- メディア: 単行本
この本も「カクテル大事典」の流れを汲んでいる。掲載カクテル数は1801。
内訳は「重要なスタンダードカクテル444、酒の入るミックスドリンク126、
新しく生まれたカクテル357、マティーニに関連、類似のカクテル874」となっている。
重要なスタンダードというのは大事典の中でのベスト400と、最近のカクテルブックに
多く掲載されているカクテルである。
ベスト400というのは、大事典は130冊のカクテルブックのデータの統計も兼ねており、
カクテル各々に130冊中何冊に掲載があったかというのが記載されている。
その中で多数の書籍にレシピの有った上位400種ということである。
つまり、プロとして最低限レシピが頭に入っていなければならないカクテル
ということになるだろう。新しく生まれたカクテルの解説は他のものと文字色を変えて
判り易くしてあり、マティーニ関連カクテルは各々、大事典のどの巻の何ページに
掲載されてるか注釈がある。
巻末の参考文献もプロならばどんな本をそろえるかという参考になるだろう。
カクテルの写真が無いので素人は見てもあまり面白くないかもしれないが、
プロなら必携といえる。プロのバーテンダーは自分の代わりに
ここまでの仕事をしてくれている稲氏に感謝すべきではないだろうか。
そういう意味でも買っておけ。
内訳は「重要なスタンダードカクテル444、酒の入るミックスドリンク126、
新しく生まれたカクテル357、マティーニに関連、類似のカクテル874」となっている。
重要なスタンダードというのは大事典の中でのベスト400と、最近のカクテルブックに
多く掲載されているカクテルである。
ベスト400というのは、大事典は130冊のカクテルブックのデータの統計も兼ねており、
カクテル各々に130冊中何冊に掲載があったかというのが記載されている。
その中で多数の書籍にレシピの有った上位400種ということである。
つまり、プロとして最低限レシピが頭に入っていなければならないカクテル
ということになるだろう。新しく生まれたカクテルの解説は他のものと文字色を変えて
判り易くしてあり、マティーニ関連カクテルは各々、大事典のどの巻の何ページに
掲載されてるか注釈がある。
巻末の参考文献もプロならばどんな本をそろえるかという参考になるだろう。
カクテルの写真が無いので素人は見てもあまり面白くないかもしれないが、
プロなら必携といえる。プロのバーテンダーは自分の代わりに
ここまでの仕事をしてくれている稲氏に感謝すべきではないだろうか。
そういう意味でも買っておけ。
渡辺一也 カクテル1000&マティーニ100 [レシピ本 和書]
- 作者: 渡辺 一也
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
全てのカクテルに写真添付、アルコール度数とテイスト(甘、中、辛)
飲み時(プレディナー、アフターディナー、オールデイ)がアイコンで表示されている。
ベース別に分類、巻末索引は五十音、色別、アルコール度数別、技法別と4種で掲載。
この点においては非常に親切で見やすく、検索もしやすい。冒頭に本の表題の
「マティーニ100」があり、以下ジン、ウオッカ、ラム~~と続く。
コンペ優勝作などのオリジナルもかなりの数が掲載されているのだが
それに関してのデータ記載はほとんど無く、その点は非常に残念。
スタンダードよりオリジナルの方が掲載数が多いと感じる位なのに。
(実際に検証したわけではないがざっと見た感じではオリジナルの載っていないページが無い)
素人向けの書籍と言える様な物ではない。
オーソドックスなスタンダードカクテルブックを3冊位持っているなら選択肢に入れるのもいいが
研究用としては上記の理由(データ不足)により不向きである。
本当に残念。
飲み時(プレディナー、アフターディナー、オールデイ)がアイコンで表示されている。
ベース別に分類、巻末索引は五十音、色別、アルコール度数別、技法別と4種で掲載。
この点においては非常に親切で見やすく、検索もしやすい。冒頭に本の表題の
「マティーニ100」があり、以下ジン、ウオッカ、ラム~~と続く。
コンペ優勝作などのオリジナルもかなりの数が掲載されているのだが
それに関してのデータ記載はほとんど無く、その点は非常に残念。
スタンダードよりオリジナルの方が掲載数が多いと感じる位なのに。
(実際に検証したわけではないがざっと見た感じではオリジナルの載っていないページが無い)
素人向けの書籍と言える様な物ではない。
オーソドックスなスタンダードカクテルブックを3冊位持っているなら選択肢に入れるのもいいが
研究用としては上記の理由(データ不足)により不向きである。
本当に残念。
日本バーテンダー協会 編 NBAオフィシャル・カクテルブック [レシピ本 和書]
NBAオフィシャル・カクテルブック
- 作者: 日本バーテンダー協会
- 出版社/メーカー: 柴田書店
- 発売日: 1994/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
「バーテンダーズ・マニュアル」と「HBAバーテンダーズオフィシャルブック」と本書の
3冊は内容的に大差が無い。ベースとなる酒類の概要と技術解説、テキストのレシピ集があり、
写真はほとんど無い。HBAの本は前に紹介したとおりいくばくかの独自性が見られるが、
後の二冊は好みで良いと思う。
結構な価格なので他の2冊を持っているなら、他に購入すべき本が山ほどあるはずだから
それを買うといい。ただ誤解の無い様に言って置くが書籍としての価値はなんら劣る所は無い。
今からバーテンダーになる人はむしろこちらをお勧めする。
3冊は内容的に大差が無い。ベースとなる酒類の概要と技術解説、テキストのレシピ集があり、
写真はほとんど無い。HBAの本は前に紹介したとおりいくばくかの独自性が見られるが、
後の二冊は好みで良いと思う。
結構な価格なので他の2冊を持っているなら、他に購入すべき本が山ほどあるはずだから
それを買うといい。ただ誤解の無い様に言って置くが書籍としての価値はなんら劣る所は無い。
今からバーテンダーになる人はむしろこちらをお勧めする。
尾崎浩司 THE BAR RADIO COCKTAIL BOOK The Revised Edition [レシピ本 和書]
THE BAR RADIO COCKTAIL BOOK The Revised Edition
三件目のRADIO 3rd RADIO
- 作者: 尾崎 浩司
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/04
- メディア: 単行本
カクテルの写真に使用しているグラスはほぼ全てアンティークで、
なかなかに見ごたえがある。村上春樹、村上龍、オキ・シロー、などのエッセイも挿まれ、
カクテルレシピ本としてより、「見て楽しい本」である。
本そのものが尾崎氏の美学の現れであるといえよう。
1118種、バーラジオのオリジナルも多数収録され資料的価値もなかなか。
日本語表記と英語表記でレシピ紹介。
(何故英語表記を併記しなければならないのかはさっぱりわからないが)。
なかなかに見ごたえがある。村上春樹、村上龍、オキ・シロー、などのエッセイも挿まれ、
カクテルレシピ本としてより、「見て楽しい本」である。
本そのものが尾崎氏の美学の現れであるといえよう。
1118種、バーラジオのオリジナルも多数収録され資料的価値もなかなか。
日本語表記と英語表記でレシピ紹介。
(何故英語表記を併記しなければならないのかはさっぱりわからないが)。
三件目のRADIO 3rd RADIO
木村与三男 新カクテール全書 [レシピ本 和書]
新カクテール全書
- 作者: 木村 与三男
- 出版社/メーカー: ひかりのくに
- 発売日: 1989/09
- メディア: 大型本
約2000余種、ベース>(A~Z>50音)と成っている。Aで50音順に並べ、
Bで五十音順に並べ、というのを繰り返してあり単純にA~Zでなく五十音で無く
ちょっと煩雑な並べ方になっていて探しにくい。なぜこんな方法を採用したのか疑問である。
A~Z順の巻末索引より検索するのが手っ取り早い。8割くらいのカクテルに写真添付。
レシピ部分の体裁はサントリーのカクテルブックに酷似しており、
サントリーが本を作るときに参考にしたであろう事は想像に難くない。
内容は器具、グラス、フルーツなどの副材料、副材料としてのソフトドリンク類、技法、用語、
各種パーティーの開き方、オードブルなどのレシピ、酒小事典などテキストも多彩。
アマ、プロ両方の使用に耐え得る良書。
Bで五十音順に並べ、というのを繰り返してあり単純にA~Zでなく五十音で無く
ちょっと煩雑な並べ方になっていて探しにくい。なぜこんな方法を採用したのか疑問である。
A~Z順の巻末索引より検索するのが手っ取り早い。8割くらいのカクテルに写真添付。
レシピ部分の体裁はサントリーのカクテルブックに酷似しており、
サントリーが本を作るときに参考にしたであろう事は想像に難くない。
内容は器具、グラス、フルーツなどの副材料、副材料としてのソフトドリンク類、技法、用語、
各種パーティーの開き方、オードブルなどのレシピ、酒小事典などテキストも多彩。
アマ、プロ両方の使用に耐え得る良書。
稲保幸 カクテル・ブック2785 [レシピ本 和書]
- 作者: 稲 保幸
- 出版社/メーカー: しゅるい研究社
- 発売日: 2001/12
- メディア: 単行本
カクテル大事典は完結ではなかった!
大事典22070種の中から厳選した2785種のカクテルを一つのカクテルに付き
1処方、著者自ら書き出した図案と解説を付け、見やすく解りやすくなっている。
酒関連法規や経営学、グラスや器具、技術の解説酒の小事典などテキストも多彩。
序文からは氏の哲学が読んで取れる。
「1カクテルを1処方だけ選ぶ作業を個人がするのは私見が強いので無謀であり
好ましくないことは知っているが、一人のプロが選んだ処方の本は
参考になる便利な本であると信じてやまない。カクテルブックは参考書であるから
この本に記載してある処方がおかしいと思えば、自分が良いと思う処方で作ればよい。」
またこうも言っている。
「ヤード・ポンド法で作るほうが便利であり、1オンスの量を28ccで計算してある。
1cc違うと味、風味に影響する嗜好品なのにひどい物は1オンス30mlと計算している物もある。
ヤード・ポンド法でカクテルを造ることの出来ない人はこの本を買っても無駄であり
プロのバーテンダーとも思わない。なぜなら、洋酒を取り扱う職業に携わっていながら、
IBAやサヴォイのカクテルブックの1冊も持っていないで実用書を片手に飯を食っている
駆け出しと思うからである。」
仰るとおり。
大事典22070種の中から厳選した2785種のカクテルを一つのカクテルに付き
1処方、著者自ら書き出した図案と解説を付け、見やすく解りやすくなっている。
酒関連法規や経営学、グラスや器具、技術の解説酒の小事典などテキストも多彩。
序文からは氏の哲学が読んで取れる。
「1カクテルを1処方だけ選ぶ作業を個人がするのは私見が強いので無謀であり
好ましくないことは知っているが、一人のプロが選んだ処方の本は
参考になる便利な本であると信じてやまない。カクテルブックは参考書であるから
この本に記載してある処方がおかしいと思えば、自分が良いと思う処方で作ればよい。」
またこうも言っている。
「ヤード・ポンド法で作るほうが便利であり、1オンスの量を28ccで計算してある。
1cc違うと味、風味に影響する嗜好品なのにひどい物は1オンス30mlと計算している物もある。
ヤード・ポンド法でカクテルを造ることの出来ない人はこの本を買っても無駄であり
プロのバーテンダーとも思わない。なぜなら、洋酒を取り扱う職業に携わっていながら、
IBAやサヴォイのカクテルブックの1冊も持っていないで実用書を片手に飯を食っている
駆け出しと思うからである。」
仰るとおり。
杉田米三 最新カクテルブック [レシピ本 和書]
タイトル 最新カクテルブック : 好みのものがすぐひける
責任表示 杉田米三著
出版地 東京
出版者 柴田書店
出版年 1969
形態 231p 図版 ; 16cm
入手条件・定価 430円
全国書誌番号 75067030
個人著者標目 杉田, 米蔵 (1917-) ∥スギタ,ヨネゾウ
NDC(6) 596.7
本文の言語コード jpn: 日本語
書誌ID 000001294279
ショート・ロング>ベース別に分けて記載されている。どちらかというと素人向けの書籍で、
ホームパーティーの開き方やパーティーフードのレシピなどにも結構なページが
割かれている。カクテルには各々甘口とか中口などの注釈と、この本独自の特徴である
一杯当たりの原価が書かれているて、例えば「ジン・トニック69円」「ヨコハマ50円」
といった具合。算出の根拠の銘柄が明記されていないし古い数字なので
最早役にはたたないが、私のコレクションの中で同様のアプローチをしているものは皆無で
大変面白い試みである。私の持っている本の前所持者は結構勤勉な方だったらしく
いたるところにアンダーラインが引かれている。
国会図書館のデータにおける個人著者標目の所には「米蔵」となっているが正しくは
「米三」で誤ったデータ記載であると思われる。
稲保幸 世界のカクテル大事典 下巻 [レシピ本 和書]
新版 世界のカクテル大事典〈下巻〉
- 作者: 稲 保幸
- 出版社/メーカー: しゅるい研究所
- 発売日: 2002/10
- メディア: 単行本
大事典最後の下巻。最後の巻だけあって、索引つき。それだけで57ページに及ぶ。
カクテルの総数は22070、総処方数は6万を超える。最終的に130冊の本を
参考にしたようだがその中でプロの使用に耐えるのは20冊程度であったらしい。
諸般の事情はあろうがそれが具体的にどれなのかということが明らかにされていないのは残念。
最終巻始めの方には「世界を見つめて仕事をせよ」とある。
自身がオーナーであるバーから二人の世界大会グランプリ受賞者を輩出している
指導者の言葉である。プロのバーテンダーは肝に銘じて精進すべし。また、あとがきには
この本を作り終えた氏の心情が表されている。そのとき氏は68歳。
とても良かったので紹介しておこう。
「資産も何もかも投げ打っての仕事だったから残ったのは上、中、下巻の
3冊本しか手元には無いが、それでいい。少し落ち着いたらまた、
酒を求めて妻と二人で東欧に旅に出る。旅先でバラックパリンカや
スリヴォビッツを飲みながら二人で夢を語りロマンを求めてくる。
男から夢とロマンがなくなったらおしまいである。」
なんてかっこいいじじいなんだ。
カクテルの総数は22070、総処方数は6万を超える。最終的に130冊の本を
参考にしたようだがその中でプロの使用に耐えるのは20冊程度であったらしい。
諸般の事情はあろうがそれが具体的にどれなのかということが明らかにされていないのは残念。
最終巻始めの方には「世界を見つめて仕事をせよ」とある。
自身がオーナーであるバーから二人の世界大会グランプリ受賞者を輩出している
指導者の言葉である。プロのバーテンダーは肝に銘じて精進すべし。また、あとがきには
この本を作り終えた氏の心情が表されている。そのとき氏は68歳。
とても良かったので紹介しておこう。
「資産も何もかも投げ打っての仕事だったから残ったのは上、中、下巻の
3冊本しか手元には無いが、それでいい。少し落ち着いたらまた、
酒を求めて妻と二人で東欧に旅に出る。旅先でバラックパリンカや
スリヴォビッツを飲みながら二人で夢を語りロマンを求めてくる。
男から夢とロマンがなくなったらおしまいである。」
なんてかっこいいじじいなんだ。
書き足し記事
この本には不備や調査不足によるレシピ解釈の誤解などもあるようだ。が、
これだけの仕事をやってのける人は今後永く出てこないだろう。
ネットがあれば自分でいくらでも補完出来る。プロなら少なくとも
稲氏に敬意を表し、そのくらいは自分ですべきである。
この本には不備や調査不足によるレシピ解釈の誤解などもあるようだ。が、
これだけの仕事をやってのける人は今後永く出てこないだろう。
ネットがあれば自分でいくらでも補完出来る。プロなら少なくとも
稲氏に敬意を表し、そのくらいは自分ですべきである。
稲保幸 世界のカクテル大事典 中巻 [レシピ本 和書]
- 作者: 稲 保幸
- 出版社/メーカー: しゅるい研究社
- 発売日: 2002/08
- メディア: 単行本
大事典の中巻、G~Paまで。King Of Cocktail "Martini"のレシピ数はスタンダードの
ノーマルなマティーニだけでも148レシピが掲載されている。
内容は上巻と同じで淡々とレシピが書かれる。あまりの文字数に目がちかちかしてくる。
この辺、何とかなると良いのだが。もしくはCD-ROM等で出してもらえると最高だ。
目次、索引共に無し。いさぎよい。
ノーマルなマティーニだけでも148レシピが掲載されている。
内容は上巻と同じで淡々とレシピが書かれる。あまりの文字数に目がちかちかしてくる。
この辺、何とかなると良いのだが。もしくはCD-ROM等で出してもらえると最高だ。
目次、索引共に無し。いさぎよい。
稲保幸 世界のカクテル大事典 上巻 [レシピ本 和書]
- 作者: 稲 保幸
- 出版社/メーカー: しゅるい研究社
- 発売日: 2002/06
- メディア: 大型本
私の持っているのは初版だが現在は新版(改訂版?)内容は未確認。
とにかくこの本が出版されたときは度肝を抜かれた。稲氏のワークはずっと以前から
注目していたが正直やられた感があった。なぜなら私の目標としている様な
内容の本だったから。「世界のカクテルブック110冊を比較対照して半世紀かけて
作り上げた」とカバーに記載がある。内容も「はじめに」とカクテルの技法解説と
使用する主な材料の名称だけを簡単に一覧にしたもの、それと「あとがき」と
参考文献一覧のほかはテキストだけのレシピがずらりと並べ立てられている。
オリジナルについては「何年、どこで行われた、賞、誰が」といった説明文もある。
本文中にもあるが「これは"プロ"の為のカクテルブック」である。
稲氏のような人物はおそらく今後出てこない、不世出の存在だろう。
「はじめに」のなかで自ら「こんな本は100年に一度出ればいい」
「何度も挫折した」と告白している。バカだ。
あなたは愛すべき最高のカクテルバカだ。どうぞそのままでいてください。
とにかくこの本が出版されたときは度肝を抜かれた。稲氏のワークはずっと以前から
注目していたが正直やられた感があった。なぜなら私の目標としている様な
内容の本だったから。「世界のカクテルブック110冊を比較対照して半世紀かけて
作り上げた」とカバーに記載がある。内容も「はじめに」とカクテルの技法解説と
使用する主な材料の名称だけを簡単に一覧にしたもの、それと「あとがき」と
参考文献一覧のほかはテキストだけのレシピがずらりと並べ立てられている。
オリジナルについては「何年、どこで行われた、賞、誰が」といった説明文もある。
本文中にもあるが「これは"プロ"の為のカクテルブック」である。
稲氏のような人物はおそらく今後出てこない、不世出の存在だろう。
「はじめに」のなかで自ら「こんな本は100年に一度出ればいい」
「何度も挫折した」と告白している。バカだ。
あなたは愛すべき最高のカクテルバカだ。どうぞそのままでいてください。